2025/11/29 更新
にほへし「盛り上がり半ばの寒空」を投稿しました。ガタケット182にて配布する新刊サンプルのため、11月30日までの公開となります。ご参加される方がいましたらよろしくお願いします。
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続きを読む →台所にいるクソ営業が太眉をハの字にして、明らかに困惑の様子で立ち尽くしている。そんな彼は左の手首を擦ってため息をついたものだから、思わず声を掛けてしまう。「何してんの」「先生……」 呼びかけに一瞬こちらを見た後、困り顔…
続きを読む →こぽこぽと、僕の口から出るのは青い色をした魚。 口から青い魚が出るようになった。別に、出すことによる苦しみはない。だから吐いているわけではないのだが、見た目がよろしくない。 出るようになったのはここ数日の話で、僕以外…
続きを読む →どうやら僕は死んで別の世界で生き返るをくりかえしているらしい。 そう気づいたのは『マツノイチマツ』として6回目の死を迎えた時だった。 車に轢かれそうになっていた猫を助けに道へ飛び出せば、強い衝撃と共に面白いように体が宙…
続きを読む →世の中には不可思議なことがある。最近では妖怪のせい、だなんて言う子もいるけど、人間だって十分に不可思議な存在だと思う。 例えば、平々凡々に埋もれていた俺が世にも珍しい六つ子の四男坊だったとか。兄弟揃って呪われた運命を持…
続きを読む →「典型的な恋の病ですね」 目の前にいる医者がそう言い切った。これが昔馴染みのデカパンならまだしも、この医者はバカ田大学病院に勤務する医者だ。まともな診断をしてくれるはずなのに、こちらから視線を外してカルテを書き込む様は…
続きを読む →創作者というものはなにかと表に出せない趣味や嗜好を持っている場合が多い。それは全ての創作者に当てはまることではないが、ミステリー小説家として有名な松野一松も公に出来ないことがあった。 しかし一松本人はそれがあるからとい…
続きを読む →独占欲が強く、それに比例するよう嫉妬深い自覚はあった。「あんたの左手の薬指、僕のなんだから誰にもやるなよ」 それはまあ、婚約などまだしてないカラ松に対して、こんなことを言って釘指す程度。たまに嫉妬心を抑制出来ず手が出る…
続きを読む →「よいこなぼうや、迎えが来るまでここでお待ちよ」 その一言と共に頭を撫でられた俺は高架橋の下に置いていかれた。 「よいこ」と言われてご機嫌な俺は言われた通りにそこで待つべく、地に尻を落ち着けた。そうして高架橋を見上げて…
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