「わ」から始まる句

 青い魅惑の果実により追放の一途を辿った俺は、底知れない闇の上で磔刑を受けた。そして同胞たちから酷い仕打ちを受け……  いつの間にか俺は病院の一室にいた。  何故俺は病室にいるのか。考え巡らせても見当がつかず、ゆっくり辺…

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梅雨時の巻き込み事故にご用心

 街中でカラ松と一松がふたり連れ立って、一本の傘を差していた。 梅雨明け間近とはいえ降り注ぐ雨は大粒で、傘を持つ一松の外側の肩と腕がぐっしょりと濡れている。そんな光景を見てしまったのはドラッグストアで傘を購入していたチョ…

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その顔を独り占めしたいなんて

 ラブホに入った理由を挙げるならば「早いところ休みたかった」それくらいしかなかったように思う。  家からひと駅離れた料理店。チョロ松がライブ仲間に紹介してもらったその店はコストパフォーマンスと酒がうまいと評判の店で、ひと…

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紫煙の先のその名前は

 虫が飛び交う街灯の下、僕は雑誌を片手に歩いていた。時間は深夜の1時少し前、さすがに人も車も疎らで、歩く道のりはとても静かだ。そんな道を歩いてどこへ行くのかというと24時間営業のスーパーだった。 正確にはそのスーパーに設…

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逢引代700円 ※ドンバス

 空の端が暗くなり始めた中、エナメルバックを肩に掛けて歩くのは近所の中華街。列びに見える飲食店の外装は原色をふんだんに使ってどれも華やかで、俺のような中学生がひとりで通ると少し得意な気分になる。その内の一軒の焼肉屋の前に…

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純プラチナは結構柔らかい

 いちいち記念日を祝うようなマメさはないが、それでも恋人として結ばれた日となると何かしようかな、くらいには思うわけで。 それは記念日となるといつも兄弟と一緒である俺と一松にとっては尚更だった。誕生日だって入学式だって卒業…

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ごちになりやす!

 仲の良い兄弟ともなると口が軽いもので、特に一松と十四松となると尚更だった。  仲良く猫ちゃんとそれに立ち向かう芋虫ごっこをやった後、なんともなしに頭に浮かんだ話題を十四松は口にする。「一松にーさん」「んー?」「最近カラ…

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