クズダリバッピーウェディング

 時計の長い針はそろそろ11を指し、窓から注がれる日差しも朝のものではない暖かみを感じる。 そんな中、リビングのソファーに寝転がっていたのは承太郎で、僕はなんとも言い難い気持ちになっていた。 ソファーを占領している彼は規…

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雨虎は富を泳ぐ(三名槍)

 この本丸には、週末のみに編成される遠征部隊がある。 「じゃあ行ってくるわ」「行ってらっしゃい御手杵殿。土産話をお待ちしております」 その部隊に組まれる刀剣はその時々で違ったが、部隊長には必ず御手杵が選ばれた。そうして遠…

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やまのうえのゆうえんち(仗露)

「ベニーランド行こう」  そう一言、東方仗助が言うものだから僕は即座に嫌だと叫んだ。原稿中の外出は好きじゃないし、遊園地など興味もない。第一、東方仗助が好きじゃない。断られることを前提にはしていなかったらしく、えー、と間…

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空条博士は思い出を抱える

 僕が「空条博士」を知ったのは、図書館に常備されている海外で発行されている新聞の紙面だった。  中学に入学した僕、花京院典明は進路に悩んでいた。まだ一年生なんだからそう悩まなくても、なんて両親には言われてしまったけど早い…

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盆サマー仏サマー(3部)

「日本には死者が現世に蘇るボンサマーというものがあると聞いたのだが、これがそのボンサマーなのか花京院」「多分、そうかと」  おい、この真面目で勤勉なエジプト人にボンサマーなんてふざけた知識を植え付けたのは誰だ。訂正しよう…

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見つめる花京院(アヴポルアヴ)

「―…、―」  ポルナレフが馴染みのない言語を話している。日本語と拙い英語しか使えない僕はそれがフランス語であると辛うじてわかる程度で、内容はさっぱりわからない。 しかし向かいでポルナレフと話すアヴドゥルさんが笑顔になっ…

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限りなく親子の愛を、彼は(花徐花)

 徐倫が料理をしているのを眺めながら、出されていたコーヒーを飲んだ。 僕は時々承太郎の元奥さんと徐倫の住まいに寄ることがある。今日みたいに夕飯をごちそうになることもあるし、お茶だけ飲んで帰ることもある。それから、承太郎の…

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飯食うふたり、食うひとり(材木松)

 カラ松とトド松が二人揃って台所に立ち、料理を作ることは珍しくはない。 ほんとイタイ。そうか?どうにかなんないの?なにをどうにかしなければならないのか。なんていう会話を日常的にする二人だが、仲が良くないわけではなかった。…

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