彼と海へ行くまでの10の項目 ※生存院
『1週間、わしに代わって承太郎の世話を頼まれてくれないかのう』「はあ……ええ、まあ僕で良ければ構いませんが」『おお、悪いのう花京院』 電話の向こうのジョースターさんの声に幾分か申し訳なさが滲むのに疑問を抱きながら、僕は了…
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続きを読む →季節はまだ梅雨が明けない初夏。今朝も小降りだが雨がさらさらと静かに降っていた。脇に抱えた洗濯籠が傘を差すのにちょっと邪魔で、思わず籠を落としそうになりながらコインランドリーの戸を引いた。 無人の室内にからからとサッシの…
続きを読む →なんだか可哀想だなって思っただけだった。ほんのちょっとのお情けだったんだ。 それだけ、だったんだ。 だったんだけどなあ……世の中、些細なことで何があるかわからない。 いつも通る通学路。平日朝でも人が疎らで静かなこの通…
続きを読む →「繁盛してないがなかなかうまいレストランがあってな、そこで夕飯にしないか」 そんな珍しい承太郎からの誘いに、断る理由が見当たらない僕はひとつ返事でOKした。そうして互いの予定を合わせ当日を迎えてレストランへ訪れると、こち…
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続きを読む →「おにいさん、未成年でしょ?たばこはよくないよ」 学校から最寄の喫煙所で一服してから下校するのが日課である俺は、今日も同様にそこへ訪れる。自宅でも吸えるには吸えるが帰宅直後となると母親がなにかとうるさいのでこうして喫煙…
続きを読む →恋の病、とはよく言ったものだと思い出しては。 その「恋の病」を目に見える形にすると可憐で底知れない神秘を覚え、それは恐怖にも似たものなのだと知った。 ケープ・カナベラルでの乱闘により承太郎は右目を失明し、それでも40…
続きを読む →酒の飲み交わしの際に出る話題ほど突拍子ないことはない。 「愛のあるセックスがしてみたい」 頂き物の濃ゆい蒸留酒をちびちびと飲んでいた承太郎が予告なくそのようなことを言ったものだから、僕は思わずつまみのドライフルーツを…
続きを読む →メイド・イン・ヘブンが発動し、世界が加速した。 しかしそんな状況下でも天国より地を踏みしめる者の意志が勝ったのか、徐倫率いる仲間たちはプッチ神父を倒し、世界の加速は治まった。それでも時の加速による被害は大きく、加速の要…
続きを読む →酒が入って酔いが回ってくるとどうしたものか、普段は絶対しないような話題まで口にしてしまう。 話を切り出したのは俺か花京院かなんて、それはどうでもいい。しかし恋愛話なんて男ふたりで飲み交わす際の話題には合わないと思うのだ…
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