コインランドリーの彼 ※パラレル

 季節はまだ梅雨が明けない初夏。今朝も小降りだが雨がさらさらと静かに降っていた。脇に抱えた洗濯籠が傘を差すのにちょっと邪魔で、思わず籠を落としそうになりながらコインランドリーの戸を引いた。 無人の室内にからからとサッシの…

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求愛する ※承太郎鳥化

 なんだか可哀想だなって思っただけだった。ほんのちょっとのお情けだったんだ。 それだけ、だったんだ。 だったんだけどなあ……世の中、些細なことで何があるかわからない。  いつも通る通学路。平日朝でも人が疎らで静かなこの通…

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四十代からの活け花教室 ※生存院

 恋の病、とはよく言ったものだと思い出しては。 その「恋の病」を目に見える形にすると可憐で底知れない神秘を覚え、それは恐怖にも似たものなのだと知った。  ケープ・カナベラルでの乱闘により承太郎は右目を失明し、それでも40…

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モニカ ※生存院注意

 酒の飲み交わしの際に出る話題ほど突拍子ないことはない。 「愛のあるセックスがしてみたい」  頂き物の濃ゆい蒸留酒をちびちびと飲んでいた承太郎が予告なくそのようなことを言ったものだから、僕は思わずつまみのドライフルーツを…

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よくあるはなし

 酒が入って酔いが回ってくるとどうしたものか、普段は絶対しないような話題まで口にしてしまう。 話を切り出したのは俺か花京院かなんて、それはどうでもいい。しかし恋愛話なんて男ふたりで飲み交わす際の話題には合わないと思うのだ…

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